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小田原に「フレンチ食堂ittoku(いっとく)」 厳選食材を生かして自信のメニュー

漁港が近い小田原で出す一品(撮影=松下善彦)

漁港が近い小田原で出す一品(撮影=松下善彦)

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 「フレンチ食堂ittoku(いっとく)」(小田原市栄町2、TEL 0465-59-0090)がオープンして1週間が経過した。

くぬぎ鱒のひと皿が試食会に参加した人々を魅了

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 オーナーシェフは星一徳さん。店名は自分の名前から命名。「多くの人の協力でオープンできた。感謝しかない。その気持をおいしい料理の提供でお返しする」と話す。色々な人から教えられ育てられたことも笑顔で話し「その思いを店舗に託した」とも。

 開店を前に星さんは食材を求めた旅に出た。その旅の中で、数多くの魅力的な食材に出会った。「各地域の新鮮な食材が調理人が来るのを待っていてくれて、向こうから出会いを求めていることを実感し感激した」と星さん。「食材の持つ旨みをフルに発揮できるようにするのが私たちの役割」と改めて認識したという。

 同店自信の食材のひとつとに「くにさきオイスター」がある。このオイスター(カキ)は「獲る漁業から育てる漁業へ」を事業ポートフォリオにするヤンマー・マリンファーム(大分県国東市武蔵町糸原)が、大分県国東市(くにさきし)や漁協の協力を得て養殖する生食専用の殻付カキ。一般的なロープにつるして育てる養殖方法とは異なり、カキが産まれてから収穫されるまで、一粒一粒バラバラの状態で育てる「シングルシード牡蠣(カキ)」。星さんは「甘味や旨みがしっかりしているのにスッキリとした後味。ぜひ味わって頂きたい」と推奨する。神奈川県では同店だけに出荷される貴重なカキで既にリピーターも現れているという。

 同店ではオープン前に試食会を開催。口に厳しい知り合いに料理を味わってもらった。くぬぎ鱒(富士レインボー)、ふじやまプロシュート(渡辺ハム工房)、マッシュルーム(長谷川農産)や地元で親交を築いてきた信頼できる生産者の食材を使って自信作を披露。意見を聞いてメニューを完成させた。

 ランチは1,500円~、ディナーはアラカルトが500円~の価格が好評で、オープンから順調な来店者数となった。星さんは「自分を育ててくれた富士屋ホテルと系列のフュージョンダイニングFもよろしく」と話し、妻の星江里子さんも店長をしていた「mame元cafe(まめげんカフェ)」を卒業させてもらったことへの感謝の気持ちを言葉にした。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=18時~21時。

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