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旧小田原宿で4神社が「例大祭」 「オイサー」「オリャサー」のかけ声町内に響く

松原神社への宮入り(撮影=松下善彦)

松原神社への宮入り(撮影=松下善彦)

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 旧小田原宿の松原神社、居神(いがみ)神社、大稲荷(だいいなり)神社と隣接する山王神社で5月3日~5日、天候に恵まれる中、例大祭が行われ市内は祭り一色となった。

小田原城に見守られて進むみこし

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 例大祭は大漁や五穀豊穣を祈る神事。近年、「北條五代祭り」に合わせて、4神社が同一の日程で執り行うようになった。小田原地域のみこしは、「オイサー」「オリャサー」のかけ声で担ぐ「小田原担ぎ」。先陣は漁師の仕事唄として生まれた「木遣(や)り」(浜木遣り)を「木遣り手」が高らかに唄い、みこしが時には穏やかに、時には激走しながら市内を練り歩く。

 4神社の一つ「松原神社」では、本社松原神社、古新宿(龍宮神社)、千度小路(龍宮神社)の「神社神輿(みこし)」のほか、小田原宿26町内の氏子衆のみこしや山車(だし)が参加。町内では担ぎ手を用意し、同じ衣装をそろえ、地域名を記した提灯(ちょうちん)を掲げて、練り歩き、地域の安全と繁栄を願い続ける。

 小田原宿総鎮守となる松原神社例大祭のクライマックスは5日の夕刻より行われる「宮入り」。日没に行われ、提灯(ちょうちん)の明かりを頼りに、木遣りの唄が響く神社へ集結する。宮入りの順序は毎年異なり、今年の一番手は「本丸(27区)」。壮観な担ぎで堂々と宮入りした。町内の人々は、神社に掲げられた宮入りの順番を確認しながら拍手で迎えた。

 町内の氏子衆のみこし28基が宮入りすると、古新宿(龍宮神社)、千度小路(龍宮神社)に続き、提灯の灯りの中を本社松原神社のみこしが宮入して祭りは最高潮を迎えた。「自分の住む町内が何番目かを確認して神社で待つ。宮入りの順番は私達にとってはとても大切な祭りの時刻表」「地域のみこしが来ると声を上げ拍手をして応援する」「3日間担ぎ続けている仲間の姿、木遣りを歌い続けた先輩の姿に地域の絆を感じる」などの声が聞こえた。

 松原神社例大祭「神輿の宮入り」の順序は以下の通り(2017年)。一番=本丸(27区)、二番=宮ノ前(22区)、三番=幸田睦(2区)、四番=下幸田(3区)、五番=大手前(21区)、六番=城山(1区)、七番=本町(26区)、八番=筋違・欄干橋(28区)、九番=御幸町(12区)、十番=青物町(20区-2)、十一番=茶畑(25区)、十二番=抹香町(13区)、十三番=代官町(24区)、十四番=上若(16区)、十五番=新宿(14区)、十六番=萬町(17区)、 十七番=唐人町(19区)、十八番=一丁田(20区-1)、十九番=七枚橋(10区)、廿番=台宿(8区)、廿一番=白菊(9区)、廿二番=北條稲荷(15区)、廿三番=新玉(11区)、廿四番=高梨町(18区)、廿五番=廿五番=千度小路魚がし(23区)、廿六番=西海子(32区)、廿七番=古新宿(龍宮神社)、廿八番=千度小路(龍宮神社)、結び=本社松原神社の順。(和数字表記は発表資料による)

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