新年に多くの人でにぎわいを見せる箱根・小田原地域の宿泊施設や観光スポットで現在、迎春の受け入れ準備が着々と進んでいる。
小田原市内の「志村屋米穀店」(小田原市浜町4)では、新年に欠かせない「鏡餅」の製造製作入作業が12月中旬から行われている。水などの生産環境を重視し、全国からおいしい米を取り寄せているというこだわりの同店は「鏡餅」にもこだわり、品質の良さが評価され取扱も増えている。
店主の志村成則さんは「鏡餅を重ねるのは、年をめでたく重ねるという意味もある。来年も良い年であるように願い込めて鏡餅を納入している」と話す。
志村さんによると、小田原・箱根エリアで同店が扱う今年最大の鏡餅は、五升(約7キロ)のもち米を使った鏡餅という。平均は、「三升(4.2キロ)で例年並み。飾り付けまでを担当することも増えており、完成した鏡餅を見ていると幸せな気持ちになる。迎春の儀式や習慣は良いもので続けていただければ」と笑顔を見せる。