箱根園(箱根町元箱根、TEL 0460-83-1151)の水族館でクリスマス向けに昨年12月3日から展示されている「コンゴウフグ」の人気が高まっている。
フグ目・ハコフグ科に分類される海水魚の一種で、太平洋西域からインド洋に多く分布する「コンゴウフグ」。仏教で使われる法具の「金剛杵(こんごうしょ)」に似ていることから命名され、眼前棘(きょく)と腰骨棘と呼ばれる角(つの)のような棘がついている。
箱根園・水族館の島本大樹さんは「毎年実施しているクリスマスの水槽ディスプレーで、角があるためトナカイ役として登場させたところ、『かわいい』『エサを食べるときのおちょぼ口がすてき』と話題に。サンタクロースより人気者になり、バレンタインのディスプレーにも登場するようになった」と経緯を話す。大きさは5センチ程度。小さいものでは角がないためやや大きめのものが選ばれたという。
見ている人に近寄ったり、来館者の顔を見ながら後ろに泳いだり、時にはポーズを取ったりするようなしぐさで来館者を喜ばせている。島本さんは「顔も、しぐさも全てがエンターテイナーのよう。ぜひご覧いただければ」と呼び掛ける。
箱根園水族館の営業時間は9時~17時。入場料は、大人=1,500円、子ども(4歳~小学生)=750円。「コンゴウフグ」の展示は3月14日まで。