日本で唯一のミカンに特化した大学サークル「東大みかん愛好会」が2月12日、「UMEMARU Inc.」(小田原市荻窪)の畑で、神奈川県西部で生産されているかんきつ類「湘南ゴールド」を収穫した。
同サークルは、多くの人にミカンのおいしさを発信し消費の拡大を目指して活動しており、小田原でも「農業まつり」への協力などの取り組みを行っている。
収穫した湘南ゴールドは「幻のみかん」と呼ばれ、神奈川県農業技術センター・根府川分室で「ゴールデンオレンジ」と「温州ミカン」を交配して誕生したかんきつ類。爽やかな甘さが特徴でファンも多く、都内のレストランなどでも使われている。
当日は、収穫体験の後はUMEMARU Inc.本社で代表の守屋佑一さんが、ミカン経営や6次産業化、地域ブランドの創成などについての講演を行った。守屋さんが手掛けた地域ブランド「湘南ゴールドエナジー」について、マーケティング手法やプロモーションの展開方法、PR活動やその反響など学生らしい質問が飛び交った。
東大みかん愛好会・広報担当の赤川由利さんは「実際に現場に伺い、湘南ゴールドの現状を直接生産者の方から聞き、温州ミカンの剪定(せんてい)も体験することができた。今日体験したことを生かして、今後もミカンがより多くの方に『おいしい』と言われるように活動を続けていきたい」と話す。
同じく大島一貫さんは「守屋さんの話は消費者視点も生産者視点も併せ持ちつつ、主にビジネスの観点からミカンを捉えており参考になった。エナジードリンクとミカンとを掛け合わせて開発し両方のメリットを最大限に生かしたところにアイデアを感じた。今後も、ミカンの魅力を発信していたい」と意欲を見せた。