星野リゾートは、日本初の高級旅館ブランド「界」15番目の施設として「星野リゾート 界 仙石原」(箱根町仙石原)を7月27日に開業する。
箱根エリアでは「界 箱根」に続く2番目となる同ホテル。日本らしさと快適性を追求した空間やサービスを提供する「界」ブランドは、旅の醍醐味(だいごみ)であるご当地の魅力を伝える「ご当地楽(ごとうちがく)」のおもてなしオペレーションと、滞在を通して地域の文化に触れることができる「ご当地部屋」など今までない特徴を打ち出し成果を上げている。
箱根美術館、ポーラ美術館、箱根ラリック美術館、箱根彫刻の森美術館、成川美術館、箱根ガラスの森美術館、岡田美術館、星の王子さまミュージアム・箱根サンテグジュペリ、箱根写真美術館などミュージアム施設が多く集まる箱根エリア。この特性に着目し「界 仙石原」のコンセプトを、「アトリエ×温泉旅館」と設定。温泉旅館の滞在を通して、五感を研ぎ澄まし、自身の内側にある表現欲を刺激する場所の提供を行い「内なる表現意欲との出会い」を演出する。
アートを鑑賞だけに終わるのでなく、表現するものとしてとらえ、アーティスト・ゲスト・スタッフの3者が協力して様々な手法や材料で「アトリエ×温泉旅館」を具現化。館内に画材や絵筆を並べ、アトリエに仕立てたスペースでのご当地楽も予定している。
併せて、オープンと時期を同じくして開催されるアートイベント「アーティスト イン レジデンス 箱根」と連携。アーティストの育成や芸術の発展を目的として、星槎大学箱根キャンパスや同ホテルを会場にして、国内外アーティスト12人が箱根・仙石原エリアに集結し、箱根の自然や文化から得たインスピレーションを基に創作活動を開始。アーティストの創作活動の公開、シンポジウム、ワークショップなどに協賛する。制作した作品はホテル内に展示する。
同ホテルは「目の前に広がる仙石原の雄大な景色を眺めながら、観賞するアートではなく、滞在を通して五感を研ぎ澄まし、自身の内側にある表現欲と出会える場所になることを目指す。パブリックエリアの画材や筆などを利用してアートや表現することを身近に感じていただければ」と話す。
本館13室、別館3室の合計16室。ロビー、食事処、ライブラリー、ショップ、大浴場などを備える。客室は、全室露天風呂付き。琉球畳の上にソファーを配した和洋室タイプ。温泉の泉質は、白濁した湯の花が舞う ph2.9の酸性。食事は、焼き石を使って山海の高級食材である和牛や鮑(アワビ)などの食材を約200度に熱した石の上で焼いて味わう趣向。
料金は1人=3万7,000円~(2人1室利用、1泊2食付き)。