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小田原の老舗仲卸がオープンした手巻き寿司店「江ノ前 まきたて屋」が話題に

江ノ電・江の島駅裏「江ノ前 まきたて屋」

江ノ電・江の島駅裏「江ノ前 まきたて屋」

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 小田原で創業430年の水産仲卸の「鮑屋(あわびや)」(小田原市早川)が直営する手巻き寿司専門店「江ノ前 まきたて屋」(藤沢市片瀬海岸1、TEL 0466-52-6630)が江の島を訪れる観光客でにぎわいを見せている。

鮮魚、米、海苔、酢にこだわった巻き寿司を提供

 建久3(1192)年「伊勢大神宮神領注進状」の中に相模国大庭から伊勢神宮の供采物として「のし鮑」が献上されていたことが記されおり、この頃より相模湾と鮑の関係が明らかになっている。鮑屋は、水産仲卸業として小田原漁港や相模湾の水産と共に歴史を刻んできた。

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 鮑屋では事業の基盤強化として、新しい事業にチャレンジ。水産加工品製造業を立上げ、東京・築地に営業所を設立している。併せて、小売や外食ビジネスへの店舗を視野に入れており、2月15日にオープンした手巻き寿司専門店「江ノ前 まきたて屋」もその一環。

 「江ノ前 まきたて屋」の関根潤さんは「仲卸の経験を生かして鮮魚、米、海苔、酢にこだわった巻き寿司を一本一本、心を込めて巻いている」と話す。魚の仕入れは、漁船が入り水揚げがある「江ノ島漁港」や「小田原漁港」から、長年の目利きで鮮度・身質などを吟味して仕入れる。米は、最高級ランク「特A」を取得した神奈川県産「はるみ」。その旨みを生かすために「シャリ酢」は熟成された酒粕を原料とする「赤酢」を使用。のりは新芽のみで作られる有明産「初摘」で巻いているという。

 ゴールデンウィークには多くの観光客が来店し、店舗はにぎわいが続いた。横浜から来た夫婦は「新鮮なネタが巻かれておいしい。仲卸の経験が生きているのではないか」と笑顔で感想を話す。関根さんは「海鮮丼の店舗は多い地域だが、手巻きにこだわったので喜ばれている。巻ききらないほどのボリュームがある『MAKIKIRAZU』(860円)、や『エビマキタテリア』(540円)、『極上本鮪・中トロ巻』(620円)が良く出ている」と話す。

 「炙り中トロホタテ トリュフ串」(650円)も人気で、おかわりするために観光帰りに再来店する人も出ているという。関根さんは「新鮮でおいしい素材を巻き続けていく。ぜひ味わってもらえれば」と呼び掛ける。