箱根の自然を感じる庭園に「Gゲージ」などのミニチュア鉄道模型を走らせる「ガーデンレイルウェイ(庭園鉄道)」と併設の「ガーデンレイルウェイ・カフェ」が話題となっている。
模型作家の坂本敬洋さんが代表の「箱根模型工房クラフト」(箱根町仙石原)が運営する「ガーデンレイルウェイ」。施設の庭に、ヨーロッパの風景やスイスの世界遺産「ランドヴァッサー橋やブルージオのオープンループ」を再現。その中を制作したミニチュアの鉄道模型を走らせている。
坂本さんは、自然の四季がはっきりと感じられる場所で庭園鉄道を走らせたいとの思いで、2009年から場所探しをして、2011年に箱根・仙石原に決定しオープンした。「冬には雪が降り、すがすがしい春もあり、避暑地としての夏や、紅葉に包まれる秋がある。庭園鉄道を走らせるには最適のロケーション」と話す。
ヨーロッパを中心とした風景をミニチュアジオラマで作り、箱根の自然とミニチュアの共生を大切にしながら現在も終わりのない制作(工事)が進められている。丁寧に作られた風景の中を走るミニチュア模型鉄道。その光景を見に、坂本さんの制作の関係から土曜・日曜・祝日のみのオープンにもかかわらず多くの人が訪れている。
2013年には「ガーデンレイルウェイ・カフェ」をオープン。手作りしたまき窯で焼くマルゲリータなど定番ピザに加え「いのししピザ」や「きじピザ」も人気を集めている。
現在、坂本さんは2020年にオープンするミニチュアテーマパークのプロジェクトに参画。箱根と東京を移動しながら忙しい毎日を送っている。坂本さんは「見ていただく人に感動を与えるように制作を続けていきたい」と抱負を話す。