スポーツクラブの運営や施設の設計・建設などを手掛けるZUCC(ズック=大井町上大井)は、フットサル専用施設「ZUCC FUTSAL BASE大井」(同)に野菜店「Vegetable & Communication」をオープンする。
ZUCCが運営する湘南ベルマーレフットサルクラブのサテライトチーム「P.S.T.C. LONDRINA(ロンドリーナ)」は、フットサルスクールを通して2000年より1000人を超えるスクール生を育成してきた。
その中で、「成長期には食育が不可欠」「野菜摂取が必要」という結論に達し、フットサル施設「ZUCC FUTSAL BASE大井」内に「Vegetable & Communication」を開く。クラブと家庭と地域農家が力を合わせ、スクール生が地元の新鮮野菜を好んで食べる環境づくりを目指す。
「P.S.T.C. LONDRINA」理事長の佐藤伸也さんは「成長期のスクール生には野菜の持つ力が必要。不足しがちな野菜を地域農家の協力を得て提供できる拠点として『Vegetable & Communication』を位置付ける。今後はワークショップなども行い実践的な食育活動を推進していきたい」と話す。
フットサル大会が行われた3月24日。試合に参加したスクール生が地場産野菜で作られたスムージーなどで栄養補給を行った。佐藤さんは「『おいしい』『お代わりが欲しい』など、喜んで野菜の栄養素を摂取していた。この店がスクール生の健康づくりの一翼を担えると実感できた」と今後の展開に意欲を見せる。