箱根そばが初夏に向けたメニュー「冷やしそば」として、「冷しコロッケそば・うどん」(450円)、「冷しめかぶそば・うどん」(490円)、「冷しおろしそば・うどん」(440円)の3品を販売している。
箱根そばの定番メニュー「コロッケそば・うどん」が今回初めて「冷やしそば」3品として登場。「冷やしでもコロッケはおいしい」と評価され、「コロッケの通年化と温・冷の両面化が進行している」の声も聞こえる。
「箱根そば」を運営する小田急レストランシステムの歴史は、箱根開発が設立された1957(昭32)年1月までさかのぼる。その後、1990(平成2)年10月に現在の名称に商号変更。1991(平成3)年3月に「あさぎり号」車内サービス業務受託開始。同年、国際観光のレストラン部門の営業引き継ぎや、真鶴や熱海で観光事業を展開していた真鶴興業を吸収合併してフードサービス企業としての体制を確立。2004年4月には、箱根ロープウェイから「かついち」5店舗の営業を譲り受けして事業の幅を広げてきた。
「箱根そばには常連さん(リピーター)が多い」「定番のメニューや季節感満載の限定メニューが楽しみ」と言われる。箱根そば事業を推進する清水一洋事業部長は「そうした方々によって箱根そばが支えられている。『箱根そばといえばコロッケそば』と言われているが、今回初めて冷やしになって登場。多くの方から評価を得ている」と笑顔を見せる。
5月3日、小田原では「北條五代祭り」が開催された。箱根そば小田原店では、この日に1日だけの小田原店限定・北條五代祭り特別メニュー「超得箱スペカレー」(750円)を提供した。総重量850グラムのボリュームで、カレーコロッケ、フランクフルト、ロースとんかつにライス大盛りの内容。祭りに参加する人々は、「腹の足しにガッツリと食べた。箱根の玄関・小田原に来たら必ず『箱根そば』に寄る」と話しながら注文。予想を上回る販売数となり、5日まで延長して提供した。
一方、祭りの見学を楽しみに小田原に来た女性客や年配客は「冷しコロッケそば・うどん」を味わう姿が多く見られた。清水さんは「どちらもコロッケが主役的な役割を演じている。箱根そばのコロッケのように、今後も皆さんに喜ばれよりおいしい商品を提供していきたい」と力を込める。