地域のイベントやワークショップに出張して「モノづくり」の楽しさを体験してもらう活動を続けている「出張まち工場」(小田原市中新田)が、夏休みに子ども向けワークショップを開催し多くの子どもたちが参加した。
8月17日、開催時間より早くから参加する子どもたちが会場前に集り開場を待っていた。その様子を見て「出張まち工場」の川田俊介さんは、「子どもたちが楽しみにしてくれたことがとてもうれしかった。モノづくりの楽しさを感じてもらえるように十分に準備をして臨んだ」と振り返る。
小田原近郊の町工場の社長、デザイナー、職人など神奈川県内の地域異業種のメンバーで構成される「出張まち工場」。2014年4月より「モノづくり」の楽しさを体験する活動を始め、2017年からは、キャンピングカーを改造した専用の「出張カー」を稼働させて活動に弾みを付けている。
今回のプログラムは、レーザーカッターで作る5連射できるゴム製鉄砲を作る「やばいゴム鉄砲」、アルミの素材を金はさみで自由にカットして作る「ゆらゆらモービル」、紙ねんどのクルマがプラスチックボディになるプロセスを学びながら自分だけのミニ四駆を完成させる「カーデザイナーになろう」、好きな色の素材をプレス機でカットしてオリジナルキーホルダーを作る「やわらかホルダー」の内容。TOKYO Makerとミライスの両社が運営に協力した。
全て工場で使用されている機械と道具が用意され、参加した子どもたちが1日職人としてモノづくりに参加した。川田さんは「子どもたちの目が輝いていたのが印象的。モノを作ることの大切さや面白さを体得してくれたようだ。女子も負けずに挑戦していた。今後も活動を続けていきたい」と意欲を見せ、「ガチ本気のものづくり集団があなたの街に出張する」と呼び掛けた。