複合的な文化芸術の拠点「小田原文化財団 江之浦測候所」(小田原市江之浦)の隣接地で江之浦産グリーンレモンをテーマに「江之浦柑橘山市庭(えのうらかんきつざん いちば)」が11月2日・3日の2日間にわたり開催される。主催は農業法人「植物と人間」事務局。
海が近く豊富な太陽の光を浴びて育つレモンやミカンが注目を集めている江之浦地区。斬新な景観の「小田原文化財団 江之浦測候所」が2017年にできたことで話題性の高いエリアに変貌した。
江之浦地区には、今の時期しか収穫できない無農薬のグリーンレモンがある。黄色く熟す前に収穫したレモンは、香り高く爽やかな味わいが楽しめるため、求める人も多くなっている。このグリーンレモンをテーマにして「江之浦柑橘山市庭」を開く。
オープン当時、江之浦測候所は「江之浦の柑橘(かんきつ)畑が残っていくように」との願いを込め、設立者の杉本博司さんが入り口の門に「柑橘山」と記したことからイベント名も「江之浦柑橘山市庭」と命名した。
主催する「植物と人間」は、江之浦測候所の建設計画が進む課程で、敷地内に残る耕作放棄地の景観整備を行い、農地の再活用していくことを目的に設立された農業法人。江之浦測候所に隣接する農地で「柑橘類の無農薬栽培」のプロジェクトを立ち上げ生産活動を試み、インターネットを通じて販売を進めている。
当日は、グリーンレモンを素材としたオリジナルドリンクや加工食品などを販売。アロマのデモンストレーションやリモート農業体験なども行う。安全な食材にこだわりスイーツを提供している「ナチュラル菓子工房「citron(シトロン)」もイベントに参加。
江之浦にある青山園のレモンを使った「グリーンレモンのタルト」(イベント限定価格350円)のほか、「ウィークエンド・シトロン」(650円)や「江之浦オレンジのケーキ」(600円)を提供する。
オーナーパティシエの大和田芳実さんは「その場で召し上がれるので、青山園ならではのやわらかな酸味を味わっていただければ」と話す。
開催時間は9時30分~16時30分。会場は江之浦測候所に隣接する江之浦松崎児童遊園地内(江之浦)。