小田原近郊の写真を撮り続けている小澤宏さんが酒匂川河口左岸(国府津側)で初日の出を6人の仲間で迎える姿を撮影した。
小澤さんは「マスクをして感染に注意しながら静かに日の出を迎える姿から、人のつながりの大切さを感じシャッターを切った」と話す。
数多くの賞に輝く小澤さん。朝焼けの酒匂川で撮影した1枚の写真がコンテストで会長賞を受賞。このことがきっかけで写真を撮り続けるようになり小澤さんの人生を変えた。「酒匂川は私の原点」と話す小澤さんは、今日も早朝から現場にいた。
日の出は6時51分。撮影タイムは6時55分。「今日は雲がありアングルを決めかねていると、フレームに6人のシルエットが現れた。互いにマスクをして離れていたがこのときだけフレームインしてきた」と振り返る。小澤さんは「6人の間から初日の出が見え隠れするも、初日の出を迎える仲間6人の姿がドラマチックだった」と言葉を続ける。
今年の元旦、酒匂川河口には例年より多くの人の姿が見られた。人数は多いがマスクをして静かに日の出を迎える人がほとんど。大変な一年を経験した人々が穏やかな日々が来ることを願ったのだろう。
小澤さんは「これからも自然と地域の人々を撮り続けていきたい」と意欲を見せる。