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小田原でもう一つの桜が満開 塗料で描いた桜で卒園・入学祝う

「さくら満開!皆で描こう応援プロジェクト」を推進した齋藤佳世子さん(右)と薮田直秀さん(左)

「さくら満開!皆で描こう応援プロジェクト」を推進した齋藤佳世子さん(右)と薮田直秀さん(左)

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 小田原の「ヤブタ塗料」(小田原市本町)が卒園・卒業・入学する子どもたちを、手描きした桜のイラストで祝福・応援する「さくら満開!皆で描こう応援プロジェクト」を行い、市内は手描きの桜で満開となった。

賛同した志村屋米穀店の店頭にも桜が描かれた

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 塗装関係の商品の卸を行ってきたヤブタ塗料。セルフリノベーションの普及で一般市民が訪れるようになったことから、店に入りやすくするため店頭にイラストを描くようになった。

 これを担当したのが齋藤佳世子さん。「自分の子どものことも含めて、卒園や入学の季節なのにコロナ禍の影響で充分に祝ってあげられない。せめて3月は満開の桜を描いて『おめでとう』を届けよう」と満開の桜を入り口の自動ドアに再現した。

 その桜が好評で多くの人が店頭で立ち止まり、「きれい」「どのような塗料で描くの?」「私も描きたい」などの声が聞かれた。齊藤さんはヤブタ塗料の薮田直秀社長に相談。市内の店舗や市民に「コロナウイルスの影響で卒園・卒業式・入学式が今まで通り行えないなか、街なかの皆さんで桜のイラストなどを描いて一緒に祝ってみませんか」と呼び掛けた。協力店には、ラバー塗料(塗り終わった後にはがすのが容易な塗料)を提供。必ず桜の花びらを書くことを条件にした。

 15の組織が参加を快諾。志村屋米穀店も賛同して店のガラスに桜を描いた。店主の志村成則さんは「子どもたちにも大切な人生の節目。祝福を遠慮してはいけないと考えて参加した。店に来て桜を描く人が多くなった」と話す。

 藪田さんは「当社の小さな試みがSNSなどで広がり多くの方が参加し手描きの桜を描き満開にしていただいた。子どもたちの小さな心に大きな記憶として残ってもらえればうれしい」と話す。

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