箱根写真美術館(箱根町強羅)で、旅と音楽と写真をライフワークにマルチな活動を続ける水野雄介さん生誕60年を記念したメモリアル写真展「YUSUKE MIZUNO PHOTONOVA WORLD~60th Anniversary~」が7月21日より始まった。
水野雄介さん生誕60年を記念したメモリアル写真展「YUSUKE MIZUNO PHOTONOVA WORLD ~60th Anniversary~」
副館長の遠藤詠子さんは「展示作業をしていたときに、2011(平成23)年に水野さんの第1回の個展『PRAHA~音と色彩の旋律~』を行ったことを思い出した。あれから10年。水野さんの作り出す作品にドラマを感じることができる」と話す。
10代後半から、国内や世界各地を旅しながら音楽や写真との出合いがあった水野さん。青山学院大学を卒業後、ラジオ番組制作会社に就職し、ラジオ番組の企画やディレクションを行い39歳で独立。
東京タワー大展望台のリニューアルに伴う夜景と音楽をテーマにした「Club333プロジェクト」(2002年)の制作プロデュース、NHK新シルクロード・オフィシャルBOOKの撮影(2004年)、箱根彫刻の森美術館ショップスペースのアートプロデュース(2009年)、東京タワー開業50周年記念カレンダーの写真撮影(2008年)などを担当。2017(平成29)年には写真集「TOKYO TOWER JUNCTION」を幻冬舎から出版している。
「旅の友には必ずカメラがあった」と語る水野さん。その原点となった北海道・道東の荒涼たる風景、世界各国のストリート写真など、旅の心情、景色の奏でる音が感じられる作品や、東京タワーの鉄の造形美を捉えた写真集「TOKYO TOWER JUNCTION」から抜粋した作品などから、その足跡をたどる。
遠藤さんは「8月12日には水野さんのトークセッション&アコースティクライブも予定。この模様はユーチューブなどで配信する。水野さんと共に旅をしている感覚で楽しんでもらえれば」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は9時~)。入館料は、大人=500円、小学生以下=300円、未就学児童無料。火曜休館。7月26日は臨時休館。8月30日まで。