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開成町のパン店が老舗酒店と連携「セトイチあんぱん」 麹の甘味と風味を生かして

開成町のパン店「ラシーヌ-RACINES-」の「セトイチあんぱん」

開成町のパン店「ラシーヌ-RACINES-」の「セトイチあんぱん」

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 開成町のパン店「ラシーヌ-RACINES-」(開成町吉田島)は、11月5日からテスト販売してきた瀬戸酒造店(開成町金井島)とのコラボ商品「セトイチあんぱん」の製造を本格化し、23日に正式販売を始める。

1865(慶応元)年創業の老舗・瀬戸酒造店

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 店主の加藤隆明さんは「テスト販売の期間に多くの方々の味への意見を聞くことができ、よりおいしい商品に仕上げることができた。製造方法の習得もでき正式販売する自信を持てるようになった」と経緯を話す。

 地元開成町にある提携先の瀬戸酒造店は、1865(慶応元)年創業の老舗。「酒田錦」「セトイチ」「あしがり郷」のブランドを製造する。酒造りを担当する杜氏(とじ)は「全量小仕込みで丁寧な造り」「丹沢山水系の深層地下水を仕込み水に使用」「和釜の蒸気理論の甑(こしき=製造容器)による蒸米技術」「箱麹法による丁寧な製麹」にこだわりていねいな酒造りを継承している。開成町のあじさいの花から抽出した酵母の使用にも挑戦している。

 加藤さんは「瀬戸酒造店の酒かすをパンの生地と白あんの両方に使用。酒かすの風味を白あんより生地の方を少し強めにした。白あんの方を酒かすの風味を強くしてしまうと、食べた時に白あんが主張しすぎてパンの風味が分からなくなる。このこだわりにより、バランスよく一体感が生まれた。テスト販売期間にこのバランスを習得することができ、麹の甘味と風味を感じられるようになった」と自信を見せる。

 価格は240円。営業時間は7時~17時。日曜・月曜定休。

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