全国で東日本大震災被災者支援の輪が広がる中、小田原市内では献血バスが運行され希望者が列を作った。
小田原のダイナシティイースト(小田原市中里、イトーヨーカドー前)には3月13日と16日、献血バスが到着。多くの希望者が係員の説明を聞きに集まった。
一部地域では血小板の成分献血をすすめる動きもあるが、小田原・箱根地域には成分献血をできる施設が無い。献血バスで全血献血することになるという。神奈川県赤十字血液センターでは、「神奈川県には8カ所の献血ルームがあり、現時点で不足はなく、医療機関に届かないこともない」という。
震災直後にあって希望者が増えているが、「血液には有効期限があること、一度400ミリ献血をすると3~4カ月の期間を置かなければならないことから、一時期に集中して献血をすると必要なときに血液不足が発生する恐れがある」ため、血液センターなどからの情報を基に継続的な協力が必要となるという。
同センターは「かながわ献血メールクラブ」の登録者に、献血の依頼をメールで知らせる方法も採っている。メールアドレスを持っていて、依頼に応じられる人に登録を勧めている。血液が大量・緊急に必要なときなどにメールが届く。
今後の小田原市内の献血実施予定と県内献血ルームの営業は、計画停電の影響などにより中止する場合もあるため、ホームページで事前の確認が必要。