小田原城址公園の市指定天然記念物「御感(ぎょかん)の藤」が見頃となり、多くの観光客でにぎわっている。
お堀のほとりに植えられた藤は、もともと小田原城藩主の大久保氏が所有していた鉢植えだったもの。大正天皇が皇太子時代に「見事な花」と感嘆したことから「御感の藤」と呼ばれるようになった。その後、2株加えて計3株が現在の場所に移植されたという。樹齢は一番古いもので推定200年と言われ、「かながわの名木100選」にも選ばれている。
今年は4月26日に開花した。現在の房の長さは70~100センチ、八部咲き~満開となっている。薄紫の房が薄いカーテンのように揺れ、風に乗って漂う甘い花の香りも楽しめる。ゴールデンウイーク中は見頃が続くという。