映画「TAKAMINE~アメリカに桜を咲かせた男~」が5月28日に小田原で公開され、主題歌「SAKURA SAKURA」を歌う小田原ふるさと大使の白井貴子さんがTOHOシネマズ小田原(小田原市中里)で舞台挨拶を行った。
この映画は、科学者であり実業家でもある高峰譲吉の人生を描いた「さくら、さくら~サムライ科学者高峰譲吉の生涯~」の続編となる。高嶺は明治にアメリカへ渡り、アスピリンとタカジアスターゼを発明、アドレナリンの抽出に成功した。三共株式会社(現第一三共)の初代社長になり薬品の特許を取得しており、事業の成功で得た資金は日米親善や民間外交のために惜しみなく投入した。ワシントン・ポトマック川とニューヨーク・ハドソン川の桜並木は、日米の架け橋になることを願って高峰が寄贈したもの。
白井さんは監督の市川徹さんから「桜の歌は散ってしまう歌が多い。未来へとつなげる歌を書いてほしい」と依頼されたという。コーラスは日本とアメリカの子どもたち約250人で、小田原少年少女合唱隊も参加した。
北原白秋作詞の「この道」を歌うシーンでは白井さんがアドバイスをしたエピソードも語った。監督の市川さんは白井さんが歌っていたのを聞いて、同曲を使うことを決めたという。同映画には白井さんも「北里とら」役で出演している。
29日の11時上映の後にも舞台挨拶を行う。同映画はアメリカに贈られた桜の「植樹100周年」に合わせ、アメリカでも上映される予定。