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箱根旧街道百景 「霧の石畳と杉」

多くの旅人が踏破した箱根路の「一里塚」。まるで旅人の気持ちが見えるようにほどよい距離にあり、歩き続ける人の背中を押していた。徳川家康によって江戸から京都までの東海道が整備され、街道の目安として設置された「一里塚」。その完成は1612年(慶長17年)と言われている。大磯を過ぎると十七番「国府本郷」(神奈川県中郡大磯町国府本郷)、十八番「押切坂」(神奈川県中郡二宮町山西)を過ぎて小田原城下町に入る。十九番「小八幡(こやわた)」(神奈川県小田原市小八幡三丁目)から小田原城に近づき二十番「小田原」(神奈川県小田原市浜町四丁目)、二十一番「風祭(かざまつり)」(神奈川県小田原市風祭)、二十二番「湯本茶屋」(神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋)の一里塚を通過して箱根路に入る。「箱根の山は天下の嶮」と言われるだけに厳しい山道が続く。途中で二十三番「畑宿(はたじゅく)」(神奈川県足柄下郡箱根町畑宿)を通って二十四番「葭原久保(よしわらくぼ)」(神奈川県足柄下郡箱根町元箱根)に到達する。旧東海道を踏破する楽しみを多くの人に伝え続けている原健一郎さんは「箱根路を楽しむためには早朝が良く、霧と杉が静寂を教えてくれる。旧東海道の魅力の一つ」と話す。写真は、霧に囲まれた石畳の旧東海道。(取材協力・写真=原健一郎)

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