神奈川県民ホールは、家族写真で知られる写真家の浅田政志さんの作品展「カナガワ ポトガラヒー出張浅田撮影局」を開成町と真鶴町で開催する。写真家として活躍する浅田政志さんは、家族で様々な職業や状況に扮した写真集「浅田家」で、「木村伊兵衛写真賞」を2008年に受賞。東日本大震災で津波被害にあった写真の救済活動に取り組み、その記録をまとめた「アルバムのチカラ」も高く評価された。2020年にはこの2つの写真集を原案とし、浅田さんの半生と家族の形を描いた映画「浅田家！」（主演＝二宮和也）が公開され、ワルシャワ国際映画祭で邦画初の最優秀アジア映画賞を受賞するなど各国の映画祭で大きな話題となった。「ポトガラヒー」とは、写真が日本に上陸した当時のphotography（フォトグラフィー）の呼び方。浅田さんは、日本に写真技術が伝わった時代の古写真に高い関心があり、昔の写真師のように神奈川県西地域の開成町と真鶴町を旅をしながら出張撮影を行い、その作品を「カナガワ ポトガラヒー」と命名。レトロな雰囲気の古いモノクロ写真風にした作品を展示する。開成町での展示会は、開成町町制施行70周年記念として行われ、12月8日～25日まで開成町役場1階の「町民プラザ」（足柄上郡開成町延沢773）で開催する。真鶴町での展示会は、12月6日～21日まで、「たけや」（旧大道クリニック・真鶴町真鶴422-5）で開催。12月6日には「オープニングお披露目会」も開催する。協力企画として、小田原シネマ館（小田原市栄町2-7-30）で映画「浅田家！」を11月28日～12月11日まで上映する。12月5日には、17時5分～19時15分の上映回に浅田政志さんの舞台挨拶もおこなう。写真は浅田政志さん。