芦ノ湖(箱根町箱根)で外輪船「フロンティア号」運行最終日の11月23日、「回遊航路さよなら航海」が実施され、多くのファンや観光客が別れを惜しんだ。
小田急グループの箱根観光船(小田原市城山)は、1996年以来運行していたフロンティア号の回遊航路廃止に伴い、運行最終日の回遊航路最終便を「回遊航路さよなら航海」とし、乗船運賃無料、特別船室の無料開放や、乗船客全員にポストカードのプレゼントを実施した。
当日の回遊航路最終便には、連休の中日という事もあり大勢のファンや観光客でにぎわい、長年親しんだフロンティア号との別れを惜しみながら最後の航海を楽しんだ。
フロンティア号は、19世紀からアメリカのミシシッピー川で使用されているスチームボートをモチーフとし、船尾にあるパドルによって推進する外輪船。全長32.8メートル、幅10.0メートルで、定員は350人。
同社営業推進部の橋本さんは「客足が伸びず海賊船に人気が集まっている。『フロンティア号』は40分遊覧コース廃止後も繁忙時は運航する予定だが、来春には解体する予定」と話す。