小田原のマツシタ靴店(小田原市栄町、TEL 0465-24-2233)は、漁業従事者用サンダル「ギョサン」の全アイテムを掲載した商品ガイドツールを製作した。
小笠原諸島が返還された1968年頃から、漁師が船舶上での作業中にすべらないように開発され普及した「ギョサン」。一般のビーチサンダルと比べ「丈夫さ」「滑りにくさ」に優れているため、ダイバー、ライフガード、サーファーなどが愛用し広まった。
現在では、滑らない特性が注目され、病院、介護施設を始め水回りの多い職場などで安全を維持する目的で使用されている。また、舞台やテレビ制作現場でのスタッフやキャストなどにも愛用者が多く「リハーサルサンダル」としての利用も多くなっている。現在では「小田原のギョサン」として地域ブランドのひとつになりつつありお土産としての購入も増えているという。同じ小田原出身のバンド「アンモフライト」も、同サンダルの愛用者で品種の多さに驚いていたという。
同店では、ブランディングをさらに推し進めるため、現在販売しているギョサンの全アイテムを掲載した商品ガイドツールを製作した。機能、カラーバリエーション、性別などで多様化したアイテムが一目で理解できる。
同店専務の松下善彦さんは「多くの方に愛用されてきたギョサン。全種類を掲示することでニーズにマッチしたアイテムが選べるようにした。小田原の地域ブランドとしてさらに確立させていきたい」と意気込みを語る。
営業時間は9時30分~18時30分。