神奈川県西部地域の博物館・美術館などで構成される「神奈川県西部地域ミュージアムズ連絡会(WESKAMS)」は1月24日、「ミュージアム・リレー第196走」を松永記念館(小田原市板橋)と人間国宝美術館(湯河原町)で開催する。
加盟施設が毎月順番に主催する同企画。「リレー」になぞらえ、回数の表示に「走」を入れた。個性あるミュージアムを訪ねるため連続して参加する市民も多い。今回は近代数奇茶人・松永耳庵が設立した「松永記念館」と、有名作家が作った茶わんで抹茶を味わえる「人間国宝美術館」の「茶」にゆかりある2館を巡る。
松永記念館は、電力王と呼ばれた実業家の松永安左ヱ門が晩年を過ごした邸宅。小田原市郷土文化館の中村暢子さんは「松永安左ヱ門は、茶人としても知られ『耳庵』の号を持つ近代小田原三茶人の一人。晩年を過ごした居宅・老欅荘(登録有形文化財)や茶室、日本の歴史公園百選にも選ばれた庭園を解説付きで案内する。ぜひご参加いただければ」と話す。
松永記念館での開催時間は10時~11時30分。参加無料。申し込みは小田原市郷土文化館(TEL 0465-23-1377)まで。人間国宝美術館での開催時間は13時30分~3時30分。参加費は900円(抹茶付き)。申し込みは人間国宝美術館(TEL 0465-62-2112)まで。各館定員30人(先着順)。