小田原蒲鉾(かまぼこ)協同組合が現在、かまぼこ板を使った小田原城の築城を進めている。
かまぼこを製造する13社で構成する同組合が、地元で切り出されたスギの間伐材を素材にしたかまぼこ板を使って高さ2メートルの小田原城を作り上げている。使用する板の枚数は3万枚を超える力作で、デザインは地元の小学校で募集。建築士や工務店が協力して制作している。多くのボランティアも参画し、小学生もパーツ作りを担当した。
同組合では、小田原の間伐材と小田原で水揚げされた魚を使ったかまぼこ作りを推進しており、同企画はPRを目的に企画。完成した模型の城は3月29日・30日、小田原城址公園二の丸広場で開催される「小田原かまぼこ桜まつり」で披露し、試食会も予定している。
同まつり実行委員長の土屋敬蔵さんは「私たちの歴史的資産である小田原城と地域の産業であるかまぼこの二つを生かした企画。ぜひお越しいただければ」と来場を呼び掛ける。
「小田原かまぼこ桜まつり」の開催時間は10時~17時。