五代100年にわたり繁栄した戦国大名北条氏をしのぶ小田原最大のイベント「第50回小田原北條五代祭り」が現在、行われている。

初代北条早雲に扮した阿藤快さん

　4月2日、箱根湯本早雲寺墓所内にある北条五代歴代城主墓前で供養と祭りの成功を祈願し、箱根湯本商店会と小田原駅周辺で北條甲冑隊によるPR活動が行われ祭りがスタートした。

　3日には、オープニングスペシャルライブ（12時～）、セレモニー（12時50分頃～）、出陣式（13時ごろ～）が行われ、パレード隊が小田原市内に向かって出発する（13時30分）。隊列は、吹奏楽隊、先導役音楽隊、武者隊先駆け軍団、武者隊北条軍団、まち衆隊へと続き、総勢1700人が勇壮に市内を練り歩く。「鉄砲衆」による演技や「風魔忍者」による華麗なパフォーマンスも行われ祭りを盛り上げる。

　武者行列（北条軍団）では、初代北条早雲に阿藤快さん、三代北条氏康に柳沢慎吾さん、四代北条氏政に鎧塚俊彦さん、五代北条氏じかに小宮孝泰さんなど「小田原ふるさと大使」に加えて、二代北条氏網には小田原市議会議長が扮（ふん）し、騎乗して武者行列に加わる。オープニングでは、同じく「ふるさと大使」の和太鼓奏者、林英哲さんがスペシャルライブを行う。

　主催する小田原市観光協会の夏苅健二さんは「多くの市民が参加して行われる小田原ならではの祭り。城下町の魅力にふれ楽しんでいただければ」と話す。

　市内では、「北條六斎市」「小田原城名物市」「小田原まちなか市場」など多彩な催しと「松原神社例大祭」が行われ祭り一色に染まる。