箱根・芦ノ湖畔にある古民家アートスペース「箱根やまぼうし」(箱根町箱根、TEL 0460-83-1288)で5月24日から、「伊東建一~御所人形の世界展~」が開催される。
江戸時代に京都の御所から「有職御人形司 伊東久重」の名を賜った伊東家。同展では十二代 伊東久重さんの長男、建一さんの作品を展示する。伊東家は江戸時代初期より「桝屋庄五郎」の屋号を継承し薬種商を営む家筋。享保年間(1716年~1735年)に、人形作りの才に秀でた当時の当主が人形師として身を立て「御人形細工師 初代 桝屋庄五郎」を名乗ったのが始まりという。
その後、1767年に「後桜町天皇」より宮廷出入りの人形師として、京都の御所から宮廷や公家、門跡寺院、大名家などに贈られた「御所人形」を作り続けてきた。
同展を企画する「やまぼうし」の金子森さんは「伊東健一さんの人形は江戸時代から伝わる職人の技と美意識が注ぎ込まれ、伝統を重んじながらも現代に通じる」と話す。初日となる24日14時から伊東建一さんと浜美枝さんによるギャラリートークも開く。「作家の思いや御所人形についてトークを楽しむことができる」と参加を呼び掛ける。
開催期間は5月24日~6月1日(28日休館)。開催時間は11時~17時(最終日は16時30分まで)。入館料は500円。ギャラリートークの予約は同館で受け付けている。