小田原・箱根・足柄地域の生態系豊かな森づくりを目指している「小田原山盛の会」は10月18日、「箱根の秘境をあるく・火打石岳観察会」を開催する。
植物学者の田代道彌さんと共に、ブナ林と古戦場にちなむ俵石などを散策しながら観察する同企画。古代から火打石が採取された同地域は、入会地も多いため、笹地、カヤト、灌木帯、ブナ林など様々な植生が見られる興味深い山域。刈り払われた稜線の道にはウメバチソウ、コオ二ユリなど希少植物を含むいろいろな植物を観察することができる。
当日は、小田原駅西口早雲公像前に集合し(8時20分)、金時隧道(ずいどう)・矢倉沢峠のぼり口→矢倉沢峠・稜線登山道→火打石岳→小田原駅西口(17時頃の予定)に戻る工程。
同会の川島範子さんは「戦国時代には秀吉軍の一部の進軍ルートとなり、山地のどこかに戦いで投石に使う俵石が荷揚げされたというエピソードがある地域。秋の一日、箱根の秘境火打石岳の歴史と植物を探索する。ぜひ参加を」と呼びかける。
参加費は一般=1,500円、会員=1,000円(保険代、資料代含む)。天候による予備日は10月26日。申し込みは電話・FAX(0465-36-4815=電話は夜間)で受け付けている。