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箱根でシカの専門家招いて「ニホンジカ過食圧地をみる視察・見学会」

シカが林道沿いの樹木(タマアジサイ)を食している(写真提供=山盛の会)

シカが林道沿いの樹木(タマアジサイ)を食している(写真提供=山盛の会)

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 小田原山盛の会は、箱根外輪山地域でのシカ生息状態の調査として8月28日、「ニホンジカ過食圧地をみる視察・見学会」を行う。

食べられているツル植物

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 神奈川県水源林環境保全市民事業の一環として開催される同視察・見学会。同会事務局の川島範子さんは「動物の数が増加し、餌(えさ)として植物を食べ、その量が植物の成長を上回ってしまう状態を『食圧』と言っている」と話し始める。

 「箱根でも急速にシカが増え、各地でシカの剥皮害に晒されている」と川島さん。食圧状態が続くと、植物が失われた地域が面となって拡大。森林は「水源林」としての機能を低下させ、森林の階層構造が劣化し土壌流出も発生しやすくなるという。

 地域の農林業を守り、貴重な植生を守るためにもシカへの関心を高め、対策の実施が急がれている。今回の視察・見学会はそのための施策として行われる。講師としてシカの専門家で元東京農工大学森林生物保全研究室の古林賢恒さん、東海大学名誉教授の兵頭昌雄さん、仙石原鳥獣クリニックの柏木聡さんを招く。

 当日は小田原駅西口早雲公像まえに8時集合。解散は丸太の森または小田原駅西口で時間は16時40分の予定。定員は25人。参加申込みは小田原山盛の会(FAX 0465-36-4815)で受け付ける。

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