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箱根写真美術館で沼田博美作品展「おかえり」 機能障がい乗り越え左手で描写

「黄色いバス(HUBLEY SCHOOL BUS)」(2023年6月21日) © 沼田博美

「黄色いバス(HUBLEY SCHOOL BUS)」(2023年6月21日) © 沼田博美

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 箱根写真美術館(箱根町強羅、TEL 0460-82-2717)が4月20日から、2019年の脳出血により機能障がいを負うも、2022年に再び左手で絵を描き始めた画家でグラフィックデザイナーの沼田博美さんの作品展「おかえり」を開催する。

「絵手紙~鉄道絵手紙シリーズより~」(2011年)

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 鎌倉市極楽寺に生まれた沼田さんは幼少より江ノ電を観察してきた。1971(昭和46)年、東京芸術大学工芸科卒業後にグラフィックデザイナーになる一方、鉄道情報雑誌「レイル・マガジン」に水彩画による「絵画館」を延べ198回、16年半にわたり連載。著書に「鉄道絵手帳」(ネコ・パブリッシング社)を出版するほどの鉄道好き。箱根・鎌倉では水彩スケッチ展も開いていた。

 2019年、脳動静脈奇形の破裂による脳出血で右半身まひ、高次脳機能障がい、失語症を負うも、2022年、再び左手で絵を描き始め、妻であり児童文学作家の黛くみこさんとコラボして「POINT DE VUE JAPON」にエッセイ「おかえり」を連載している。

 箱根写真美術館の遠藤詠子副館長は「左手で描かれた作品に独特の味わいがある。絶望から希望へと移りゆく過程での家族の軌跡が感じられる。沼田さんがバックパック一つで旅する息子に頼んだ土産は、各地からの切手と消印を押した封書と写真。その消印が押された封書に写真を見ながら描いた作品も展示する。ぜひ、ご覧いただければ」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時(日曜は8時~)。入館料は、大人=500円、子ども=300円(6歳以下無料)。火曜休館。6月6日まで。

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