丹沢大山国定公園にある「大山寺」と「大山阿不利（あふり）神社下社」で11月14日より紅葉のライトアップが始まり、大山ケーブルカーを運行する大山観光電鉄はケーブルカーの延長運転を始めた。

紅葉のライトアップは日没と同時に行われる。写真はライトアップされた紅葉と絶景

　紅葉が見ごろとなった大山のライトアップは、「幻想的で美しい」と言われ、多くの人々でにぎわいを見せる。同社では見学者が増える週末にあわせてケーブルカーの延長運転を実施して対応。金曜日は、通常16時30分までの運転を19時まで、土曜・日曜・祝日は、通常19時までの運転を20時まで延長し、紅葉のライトアップを少しでも長く楽しめるようにする。

　フランスの「ミシュラン」が発行する旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」（改訂第4版・フランス語）で紹介された大山。外国人観光客の増加が続いている。紅葉ライトアップでは、小田原・箱根観光の後、小田急電鉄を利用して訪れるケースも見られている。

　大山は「願いをかなえる山」として多くの人々が訪れ、「大山道」が各地に向けて整備された歴史がある。小田原・箱根地域には、小田原市内と大山を結んだ「六本松通り大山道」、小田原郊外と大山を結んだ「羽根尾通り大山道」、二宮から大山へと続く「二ノ宮通り大山道」、松田から秦野へと続き大山に至る「蓑毛通り大山道」などがあり、昔から多くの人々が大山への参拝をしたと言われている。現在は、このルートを小田急線が走っており、この街道の歴史を学んで大山を訪ねる外国人観光客も見られる。

　12月6日まで。