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小田原を中心に神奈川の野菜を販売 東京・世田谷で「軒先マーケット」

檀上智子(右)さんが育てた「時なし大根」。京都東九条で文政初期(1810~1820)ごろに発祥の小ぶりだがしっかりとした味の固定種

檀上智子(右)さんが育てた「時なし大根」。京都東九条で文政初期(1810~1820)ごろに発祥の小ぶりだがしっかりとした味の固定種

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 小田原を中心にした生産者が東京で開催している「軒先マーケット上野毛」が1月17日の開催で4回目を迎えた。

「軒先マーケット上野毛」の様子

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 小規模でもこだわりを持つ生産者が集まって小さな販売活動をする同マーケット。出店費をなくし拘束を半日にしたため、生産者の負担が少なく参加しやすいスキームで展開している。

 同マーケットは、上野毛地域(東京都世田谷区)に関係の深い三光商事の兼益宏行さんと、シードマイスターの資格を持ち、料理教室や食育イベントを開催している天坂晴美さんが開催に協力。小田原・箱根を中心に神奈川県の生産者が連携を組んでいる。

 販売する農作物と生産者は以下の通り。「シンプル・ベジ」(相模原市=久保正英さん)、「ロコス・ファーム」(相模原市=田中英之さん)、「The Wild Farm」(大井町=柳川恒さん)、「SOMA Farm」(小田原市=相馬宏充さん)、「おいしいはたけ」(小田原市=富田健太郎さん)、「鈴木さんちのお野菜」(横浜市=鈴木和夫さん)、「はたけとなかよし」(相模原市=仲吉京子さん)、天山蜂蜜 森羅万象(各地域=竹邨勉さん・河野麻衣子さん)、峯自然園(小田原市=一寸木修二さん)など。全体の運営は「自然養鶏場春夏秋冬」(小田原市=檀上貴史・檀上智子さん)。

 同地域は高級スーパーなどが多い激戦区。運営を担当する檀上さんは「軒先での小さな販売イベントが成功するかどうか不安はあった。しかし、オープンしてみると売り切れが続き不安は解消。商品に厳しい目を持つ人が多いこの地域で支持されたことがうれしい」と笑顔を見せる。

 1月17日は10時に開店したが、11時過ぎには卵をはじめ、採れたて野菜の多くが売り切れた。檀上さんは「購入者の多くは地元の方で、おいしい野菜があるとの話を聞き訪れてくれる。食べていただく人の顔が見えるので、これからもいい商品を提供していきたい」と話す。

 開催時間は10時~売り切れまで。日曜のみ。

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