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小田原城が「平成の大改修」を終えお披露目 公開初日の入館料を熊本市に寄付

熊本城に心を寄せ、朝日を浴びて威風堂々よみがえる新・小田原城(写真=高橋和久、4月30日早朝撮影)

熊本城に心を寄せ、朝日を浴びて威風堂々よみがえる新・小田原城(写真=高橋和久、4月30日早朝撮影)

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 小田原城の耐震化工事と展示スペースの刷新が行われた「平成の大改修」が終わり、5月1日にリニューアルオープンする。

小田原城天守閣に安置された小田原藩主が守り神とした武家の守護神「摩利支天(まりしてん)

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 歴史的な記録によれば、寛永11(1634)年に、三代将軍徳川家光が小田原城の天守閣に登ったという記録が残っている。元禄16(1703)年の大地震の際に倒壊・焼失するが、天守閣が宝永3(1706)年に再建。明治3(1870)年に廃城されるも、昭和35(1960)年5月に市制20周年の記念事業として復興された歴史を持つ。

 今回の「平成の大改修」は、耐震化工事をメインしながらも展示スペースの刷新が併せて行われ、ソフト面での充実が図られて再リニューアルした。特に、残されている小田原城の図面や模型などの調査・分析から、最上階に安置空間があったことが判明。地元の棟梁(とうりょう)である芹澤毅さんの協力で小田原近郊の木材を使用して八角形の将軍柱(大黒柱)などを含めて再現し、小田原藩主が守り神とした武家の守護神「摩利支天(まりしてん)」を安置した。

 小田原市では、小田原城天守閣リニューアルオープンを記念して5月1日、小田原城址公園本丸広場で「新・小田原城見参」と題したオープニングセレモニーを開催。和太鼓の演出、北条手作り甲冑隊、飾り馬との撮影会などを行う。ゲストに俳優の合田雅史さんが登場する。オープニングイベントとして、5月1日から5日までの期間に、100万の絵柄を連続投影して、新・小田原城を浮かび上がらせる「デジタル掛け軸」を日没から22時まで行う。公開初日の入館料は熊本市に寄付する。

 小田原城天守閣館長の諏訪間順さんは「5月1日に天守閣が56年ぶりにリニューアルオープンを迎える。外観は白く美しく生まれ変り、展示は摩利支天の空間再現や映像シアター新設など全面的に変わり魅力的になる。小田原北条氏と小田原城の全てがわかる天守閣を訪ねてもらえれば」と呼び掛ける。

 入館料は大人=500円、小・中学生=200円。オープニングセレモニーの開催時間は9時~9時30分。天守閣の開館時間は5月1日=9時30分~20時、2日~8日=9時~20時。

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