小田原のマツシタ靴店(小田原市栄町1、TEL 0465-24-2233)が取り扱っているサンダル「ギョサン」が話題を呼んでいる。
同商品は、小笠原諸島が日本に返還された1968年ごろに漁師たちの間で普及し始め、その後島内の一般住民が日常的に使用し始めたころに「ギョサン」と呼ばれるようになったという。
もともと漁業従事者用だったということもあり、一般のビーチサンダルと比べ「丈夫さ」「滑りにくさ」に優れているため、ダイバー、ライフガード、サーファーなどの愛用者が多いのも特徴。
同店専務の松下善彦さんと「ギョサン」の出会いは、6年ほど前に松下さんの友人が小笠原の土産として持ち帰ってきたのがきっかけ。当時本土では購入できる店がほとんどなかったため、「自店で扱ってみようと思った」という。
それ以前は茶色などの地味な色しかなかったが、松下さんが熱心に製造メーカーなどと交渉。徐々にカラーバリエーションを増やしていき、現在では国内トップの約30種類のカラーを取りそろえている。中でも人気のカラーは、ブラック、ターコイズ、コンバットグリーン。昨年から始めたネームロゴ入れも1足(500円+製版代)から受け付けており、予約も好調。
「ある日『今日は営業されていますか』との問い合わせがあり、その後来店したのはタレントの布川敏和さんだった。とても気に入っていただき、それが縁で自身が出演されたドラマでも使用していただいた」(同)というエピソードも。
価格は600円から。営業時間は9時30分~18時30分。ネット販売も行っている。