箱根彫刻の森美術館で「多田美波展」-開館40周年記念で

「座標」(2009年、ステンレス、撮影:末正真礼生)

「座標」(2009年、ステンレス、撮影:末正真礼生)

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 箱根彫刻の森美術館(箱根町ニノ平、TEL 0460-82-1161)で10月3日より、開館40周年を記念して「多田美波展-光を集める人-」が開催される。

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 会場となるアートホール、マルチホール、円形広場ではステンレスやアクリル、ガラスなどを用いた立体作品、建築の照明デザインやレリーフなど幅広い分野で活躍している多田美波さんの初期作品から最新作まで84点(彫刻24点、写真パネル60点)を展示する。
 「多田さんの作品は円すいや半球のような曲面体など形態はさまざまで常に周囲の景観と光とが関係を保ちながら存在しているのが特徴」と同館広報担当の辻井有里さん。

 多田さんは女子美術大学で油絵を学び、卒業後は立体表現に転じ構成的な彫刻を制作。既成概念にとらわれない抽象的なイメージを表現できる新たな素材を模索した結果、ステンレスやガラス、アクリルなどの素材にたどり着き、1962(昭和37)年に多田美波研究所を設立。その後は公共建築や劇場、ホテルなどの建築空間に彫刻や光の造形、壁面作品などを制作するようになり、野外彫刻展にも積極的に参加。これまでに日本芸術大賞や毎日芸術賞、吉田五十八賞など数々の賞を受賞している。

 「今回は野外にも同展のために制作した『座標』など新作彫刻を2点展示している。またギャラリーカフェでは『箱根スイーツコレクション2009秋』のメニュー『ルネサンス:創世』を10月いっぱい提供中なのでこちらも楽しんでもらえれば」(同)とも。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,600円、シニア(65歳以上)=1,100円、大・高校生=1,100円、中・小学生=800円。12月6日まで。

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