豊臣秀吉が一夜にして築いたといわれる「一夜城」跡(石垣山一夜城歴史公園)で10月17日、「第26回一夜城まつり」が開催され、市内外から訪れた多くの参加者でにぎわった。
一夜城は1590年、豊臣秀吉が北条氏を水陸合わせて15万の大群で包囲し、その本陣として総石垣の城を作ったことから「石垣山」と、また一夜にして見られるようになったことから「一夜城」と呼ばれるようになった。催しのプログラムは、邦楽や北條太鼓の演奏、野だて、合戦鍋や合戦もちなど歴史的な情緒を楽しむ趣向で繰り広げられた。手作りの甲冑(かっちゅう)も登場し参加者の注目を集めた。
小田原市観光協会の夏苅健二さんは「まつりを始めた当初は公園として整備されていなかっが、平成に入ってから芝生が造成され多くの市民が参加してくれるようになった。毎年4~5千人が参加し、今では小田原を代表する催しになった」と喜ぶ。加藤憲一市長は「小田原の歴史はわたしたちの財産。この折に歴史と文化の魅力を楽しんでもらいたい」とあいさつした。
一夜城まつりが終わると、小田原は本格的な秋を迎える。