小田原市民会館大ホール(小田原市本町)で1月7日、柳家三三落語会「新春初笑い公演」が開かれた。
柳家三三(さんざ)さんは小田原市出身の落語家。出演したのは三三さんのほか、若手二つ目の柳家ろべえさん、五代目柳家小さんの孫・柳家花緑(かろく)さん。松永鉄六(てつろく)さんと、小田原市出身の松永鉄駒(てつこま)さんの2人組「スクイーズ・ハジキーズ」は、長唄三味線を披露した。
三三さんは柳家小三治に入門し、2006年に真打昇進した。若手随一の古典落語の名手と称されている。高座に上がる以外にも、映画「しゃべれどもしゃべれども」で主演の国分太一さんに落語指導を行ったり、落語まんが「どうらく息子」の監修などの活動もする。
当日の演目は、ろべえさん「もぐら泥」、三三さん「加賀の千代」「長屋の花見」、花緑さん「長短」。午前中は時折、あられがちらつく天候であったが、初笑いにふさわしい演目や時節の話題で会場を暖めた。