小田原箱根経済新聞

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小田原でダイバーの目印「ドラえもん」救出 満身創痍で発見、修復作業始まる

救出された「ドラえもん」(左)と野瀬勝利さん(右)

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 小田原・江之浦でダイビングを楽しむ人々に、安全の維持のために海の位置を知らせ続けてきた石製の「ドラえもん」が台風の被害から救出され修復作業と化粧直しが進んでいる。

満身創痍で発見された「ドラえもん」

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 湘南の海を直撃した台風12号(7月28日前後)と追い打ちをかけた13号(8月8日前後)。小田原・江之浦でも大波で大きな石が海岸に打ち上げられ、ダイバー用のシャワー施設やダイビングのために海へ続く通路なども被害を受けた。

 江之浦ダイビングサービスアクアランド(小田原市江之浦)の野瀬勝利さんは「大波で海底の様子が変わるほど。安全のためにダイバーの目印となっていた『ドラえもん』が流されているかもしれないと心配だったが、色がはがれ、傷を負ってはいたが無事に発見された」と経緯を話す。

 台風通過後は、復旧作業が忙しく「ドラえもん」にまで手が回らず、痛々しい姿で海の中で目印としての役割を果たし続けていた。台風による大波の浄化作用や重機を入れての復旧作業のため、以前よりもきれいなダイビング環境となった。そのため一層、満身創痍(そうい)のドラえもんの姿が目立ち、ダイバーから「かわいそう」「色を塗り替えて」「傷を治してあげて」の声が上がり始めていた。

 野瀬さんは「そこで『ドラえもん』を陸に揚げて、修復と塗装をすることになった。実は、波に流されないようにするため重量が重くできている。大きさから複数の人数で陸地に上げるのが困難。スタッフ1人で挑戦し陸揚げに成功したが、しばらくは動けないほどだった」と振り返る。

 その後、痛んだ部分を丁寧に修復し塗装を完了。現在は乾燥期間。「海が穏やかな日に定位置へ運び込む予定。本人(ドラえもん)も、早く海に入りたがっているので急ぎたい」と野瀬さん。「いつも穏やかで、ダイバーが安心して潜れる江之浦であってほしい」と今の気持ちを話した。

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