小田原城址公園南側・御茶壷橋にある「御感の藤(ぎょかんのふじ)」が4月20日に咲き始め5月2日現在、花房の長さが約100センチを越え、市民や観光客を喜ばせている。
花房の長さが約100センチを越え、市民や観光客を喜ばせている
1883(明治16)年、住民の手によって受け継がれながら育てられていた「ノダフジ」(マメ科)。大正天皇が皇太子のころ、この藤を見て「美しい花だ」とほめられたため「御感の藤」と呼ばれるようになった。
1922(大正11)年3月、小田原保勝会によって、東側(樹齢約200年)と中央(樹齢約150年)の2株を合わせ現在地に移植。藤棚面積は約540平方メートル。「かながわの名木100選」(1984年)に選ばれ、小田原市指定天然記念物(1957年)にもなっている。
小田原市観光課の二見典克さんは「風雨等の影響がなければゴールデンウィーク期間中は、花を楽しんでいただける。5月3日からは『北條五代祭り』、『松原神社の例大祭』など多彩なイベントが行われるのでぜひ小田原にお越しいただければ」と呼び掛ける。「城址公園の『つつじ』も咲き始めている。こちらもどうぞ」とも。
小田原城址公園「御茶壷橋」(観光バス駐車場横)。小田原駅から徒歩約15分。