箱根登山鉄道は6月20日からの「あじさい電車」の運行を前に、よりよい条件でアジサイが楽しめるように沿線で美化活動を行っている。
6月中旬より、標高の低いところから順に開花していく沿線のアジサイ。大切に育てたあじさいを美しい状態で見られるように、有志の「沿線美化委員」たちが継続して活動を行っている。草刈機や鎌を使って雑草を刈ったり、「剪定(せんてい)バサミ」や手作業でアジサイに巻きついたツルを取ったりと、一株一株ていねいに作業する。
今年からは、窓が大きく景色が見やすい新型車両アレグラ号での運行が予定され、車内から今まで以上にアジサイを堪能できるように清掃作業にも熱が入ったという。同社で広報を担当する市原健太さんは「アジサイの見頃は6月中旬から7月中旬。現在、標高の低い地域で三分咲き。座席指定で運行される『夜のあじさい号』も人気で予約受付中。お早めに」と乗車を呼び掛ける。
運賃は、箱根湯本駅~強羅駅間が、大人=400円(片道)、小児=200円(同)。座席指定の特別電車「夜のあじさい号」は、運賃のほか、座席料金として、大人=310円(同)、小児=160円(同)が必要。夜のあじさい号予約センターで受け付ける(TEL 0465-32-8787)。