原爆の残り火「平和の火」を広島から東京まで自転車で運び、更に空路でヨーロッパの各地に届けて灯(とも)し、戦火やまないエルサレムを目指す「アースキャラバン・平和の火」が7月17日、小田原に到着した。
福岡県星野村。ここに広島に投下された原爆の残り火が大切に受け継がれ、「平和の塔」が建立され「平和の火」として納められている。 「平和への願いを世界に伝えたい」との思いで、イギリス人女性のスーザン・エディさんをメーンサイクラーに仲間たちと共に広島から東京まで「平和の火」を届けている。
広島を出発したのが7月5日。神戸を経由して京都に7月12日。各地でイベントや支援者との交流を行いながら応援走行する仲間たちと走破している。静岡県で台風の影響を受け、予定通り走行できるかが心配されたが、天候が回復し時間通りに小田原に到着した。
支援する人々に迎えられたスーザン・エディさんは「サポートしてくれたり応援してくれる人々の笑顔がエネルギーになり、無事に難関を越えることができた。みなさんのおかげ」と感謝の気持ちを喜びの言葉を交えて話す。
7月18日・19日は、俳優の鶴見辰吾さんが応援走行に加わり横浜から東京へ向かう。19日にピースコンサート、トークイベント、チャリティーマーケットなどが行われている芝・増上寺の「アースキャラバン東京」の会場にゴールする。
アースキャラバン実行委員会のメンバーでNPO法人ユニの今村羽乙さんは「懸命に走るスーザン・エディさんの姿は感動的。多くの支援と応援がこのキャラバンを成功に近づけている。ゴール目指してがんばってもらいたい」と話す。7月18日のペースは予定より速く運営管理スタッフを驚かせているという。