箱根ホテル小涌園(箱根町二ノ平)は現在、川村学園女子大学とコラボ開発した卒業旅行向けの宿泊商品を販売している。
産学連携の取り組みの一環として2015年より取り組む同プロジェクト。ホテルを経営する藤田観光は、ホテルに足を運ぶ機会の少ない次世代顧客ニーズの把握・獲得に加え、今後の観光業界における人材育成を目的とし、同大観光文化学科は現場で働くスタッフへのインタビュー、商品開発、見学、研修、体験などを通じて業界への理解を深めることを目指している。
開発に際して企画段階から打ち合わせを重ね、学生自身が同ホテルに宿泊し、館内施設やアクティビティを体験して宿泊プランを立案した。プランは、「学生でも大人贅沢(ぜいたく)をしてみたい」「価値があると感じるものにはお金を出してでも体験してみたい」という思いで商品化したという。
使用ルームは、従来の学生旅行プランでは珍しいという「スーペリアルーム」「和洋デラックスルーム」「ガーデンビュースイート」「露天風呂付特別和洋室」などを用意。食事も、ズワイガニ、ローストビーフ、にぎりずしも食べ放題の和洋中バイキング、フカヒレやすしも楽しめるプリフィックス和会席、カウンター席で専属シェフが目の前で調理する鉄板焼きコースなどから選ぶことができる。
同社企画グループの山内遥介さんは「学生ならではの発想を取り込んだ商品開発が実現した」と話す。
料金は1万5,500円~(2~4人利用での1人分料金)。月曜~金曜利用。3月18日まで。