小田原でニホンジカ対策シンポジウム 広域連携のあり方も視野に

茶色い木(手前)はシカ剥皮害によって枯れている

茶色い木(手前)はシカ剥皮害によって枯れている

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 神奈川県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)で2月13日、「箱根、丹沢、富士山、伊豆半島におけるニホンジカ対策の現状」をテーマに公開シンポジウムが開催される。

一年で1割の苗木に剥皮害が出た久野の県行造林

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 当日は、鳥獣保護管理プランナーの羽澄俊裕さんによる「全国のシカの現状と対策」、神奈川県自然環境保全センターの山根正伸さんによる「丹沢山地のシカの現状と対策」、静岡県農林技術研究所・森林林業研究センターの大橋正孝さんによる「富士山南麓と伊豆半島の地域のシカの現状と対策」、神奈川県立生命の星・地球博物館の勝山輝男さんによる「箱根地域のシカの現状と対策」の講演を行う。

 講演後には、「箱根、丹沢、富士山、伊豆半島における広域連携のあり方」と「近隣地域の経験を踏まえた箱根におけるシカ対策のあり方」をテーマにして討論会も行う。

 箱根山系のシカ害調査をしている「小田原山盛の会」の川島範子さんは「箱根も農林業被害や下層植生の退行が出始めている。林業は苗木がシカの角研ぎによって枯れるなど、今後はフェンスなしでは成林しない事が予想されている。近年放置農地が増え、里山はシカのえさ場とねぐらを提供している現実があり、今回のシンポジウム開催の意味は大きい」と話す。

 開催時間は13時~16時20分。定員は300人。

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