箱根・宮城野で活動するグループ「箱根宮城野社中」(箱根町宮城野)は大文字橋に3月6日から、「青い鯉のぼり」200匹を掲げる。
宮城県東松島市にある「青い鯉のぼりプロジェクト」と連動している同イベント。箱根宮城野社中の古屋光章さんは「青い鯉のぼりを掲げるこのプロジェクトは、2011年3月11日の震災で無念にも命を失った伊藤律くん(5歳)の家から青い鯉のぼりが見つかり、供養のために掲げたことから始まっている」と話す。
その後、亡くなった子どもたちが寂しくならないように全国から送られてきた青い鯉のぼりが上げられている。古屋さんは、「このプロジェクトと連携をして箱根・宮城野でも青い鯉のぼりを上げるようになった」と話す。
3月6日から11日まで大文字橋周辺に、箱根や小田原から寄せられた鯉のぼりと「青い鯉のぼりを掲げるこのプロジェクト」から借りた200匹が掲げられる。11日には、14時46分に合わせて黙とうをささげる。
「箱根は、火山警戒レベル引き上げで大変な状況でした」と古屋さん。宮城野地域も観光客減少の影響を受けていた。その中で、「今年も、自分たちや地域のためにも鯉のぼりを掲げよう」との結論に至った。鯉が大空に向かって昇るように大空や夢に向かって止まらずに進もうという気持が沸いてきたという。「宮城県と宮城野。連携して前に向かって進む証が『青い鯉のぼり』」と力を込める。4月29日~5月8日にも「鯉のぼり」が掲げられる予定。
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