熊本地震で被災した熊本県上益城郡益城町（ましきまち）に緊急援助・緊急搬送のため4月20日に湯河原町を出発した車両が21日15時10分、無事に益城町物資集積所に到着した。

支援物資の引き渡しの様子

　「自分たちの手で直接被災地に届ける」という思いを持ち、湯河原町の内藤参事、須藤環境課長、柏木農林水産課長、博田公園課設計課設計係主事補の4人がトラック2台で湯河原町を出発したのが20日7時30分。同日22時に山口県岩国市に到着し宿泊。翌21日10時30分に山口県下関付近を通過。12時30分に福岡広川SA、14時15分に益城熊本空港出口を通過して15時10分に目的地の益城町物資集積所に到着。直ちに支援物資の引き渡しを始めた。

　4人は「支援物資と湯河原町役場一同からの義援金を持って到着した。被災者の方々に役立てていただけたら。現地ではボランティアが始動しているが仕分けが大変な状況。早い復興を祈りたい」と口をそろえる。

　同町では、地震発生後に神奈川県からの「熊本地震に係る物的支援について」の通知を受け、町として支援可能な備蓄数を回答すると同時に搬送の準備を開始していた。被災の状況が把握できた後、神奈川県の支援状況などを確認。熊本県に連絡し、各被災市町村と直接調整をとることになり、避難者が多い益城町と調整して搬送先に決定した。