小田原で2月11日から、「おだわら城町アートプロジェクト~小路(まち)を歩くアートを歩く~」が開催される。
同プロジェクトが展開する「歴史的建造物活用事業」の一環。小田原らしい歴史的な建物を活用し、歴史と文化とアートを織り交ぜ、新たな城町の魅力の発信と、小田原固有の歴史的風致を守り育て次世代へ伝えていくことを目指す。
「旧瀬戸たばこ店」(小田原市本町)では、現代アート&クラフト展「出会いの間、賑(にぎ)わいの間」を開く。かつて、たばこ店としてにぎわっていた格子窓が特徴の昭和建物を会場に、アート作品で飾り、アーティストたちと出会える場を作る。出展者は、藤井健司さん(現代美術作家)、赤猫工房、おお麻飾り志音(しおん)、gunung(グノン)、k.m.(ケーエム)、ハギレ小物屋など。作家たちによるクラフト市も同時開催する。開催日は、2月11日・12日、同16日~19日。
「旧松本剛吉別邸 雨香亭」(小田原市南町)では、現代アート展「集いの間、独りの間~アートで茶室再生~」を開く。明治期の政治家、松本剛吉の別邸にある茶室「雨香亭」を会場に、茶室とアートを融合する。出展作家は、朝比奈賢さん(現代美術作家)、御幸菜穂子さん(朗読家)。作品協力は、利根川佳江さん、ノモトヒロシさん。同18日・19日は御幸さんの朗読会も予定する。入場無料。
「小田原宿なりわい交流館」(小田原市本町)では、おだわら・コドモ・アートVol.15「アートハットをつくろう」(18日)を開く。自由な発想で自分だけの帽子「アートハット」を作る子ども向けワークショップで、造形家の三ツ山一志さんが講師を務める。
期間中の18日・19日は、「アートめぐり×スタンプラリー」を行う。旧松本剛吉別邸、旧瀬戸たばこ店、小田原宿なりわい交流館にスタンプ台を設置し、スタンプを全て集めた人に「おだわら・コドモ・アート」オリジナル缶バッジを進呈する。
市文化政策課の松井真理子さんは「寒いが、小田原ではちょうど梅の花が満開。昔ながらの小路を歩きながら、古い建物とアートに出合う小さな旅をお楽しみいただければ」と来場を呼び掛ける。
2月19日まで。