障がいのある人々にアートを中心とする創作活動の場を提供してきたNPO法人「アール・ド・ヴィーヴル」(小田原市久野)が就労継続支援B型の事業所をオープンして間もなく1周年を迎える。
1990年に神奈川県西地域に住むダウン症児を育てる親子のための任意団体「ひよこの会」としてスタートした同団体。知的障がい児者を対象としたアートのワークショップを、継続して定期開催するなど、創作活動の場を生み出したことが評価されて、優れた障がい者芸術活動を支援する「エイブル・アート・アワード2015」で「小さなアトリエ支援の部」の受賞団体に選出された。
この活動をさらに発展させ、「生きがい」を持って生活できる「仕事の場」にしたいとの願いから、2016年春から小田原市久野に拠点をつくり、作業分の工賃を得ることができ、自分のペースに合わせて働くことができる「就労継続支援B型」の事業所として活動を開始していた。
2月9日~12日(10時~16時)には、「オープンアトリエ」を開催。多くの人に事業所の様子を見学してもらう。同法人理事長の萩原美由紀さんは「オープンアトリエでは、障がいのあるメンバーたちの普段の仕事風景が見られる。一人一人の個性が生かされる職場の様子をぜひ見てもらいたい。障がいのある人もない人もお越しいただければ」と呼び掛ける。