小田原・早川の紀伊神社で例大祭 「おーらかどーじゃい」の掛け声響く

宮神輿、町神輿、山車(だし)5台が早川駅前に集合(撮影=斎藤友一さん)

宮神輿、町神輿、山車(だし)5台が早川駅前に集合(撮影=斎藤友一さん)

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 小田原・早川で4月22日・23日、紀伊神社(きいじんじゃ 小田原市早川)の例大祭が執り行われにぎわいを見せた。

巫女による奉納の舞も披露

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 「木の宮さん」と呼ばれ、昔から崇拝されてきた紀伊神社。859~876年(貞観年代)の創建で、五十猛命(いたけるのみこと)と惟喬親王(これたかしんのう)を祭っている。惟喬親王は858年、京を追われて伊豆の河津に流罪となった。途中で嵐に遭い国府津海岸に着き、早川で没したといい伝えられてきた。

 当時、親王らは木地(きじ)をひいて椀(わん)、盆などの木製の日用品を作り生計を立てたといわれている。現在でも「木地挽(きじひき)」と言う字名(あざめい)が現存し、木工業の職人からも崇拝されてきた神社である。

 早川駅前に23日、宮神輿、町神輿、山車5台が集合して、にぎやかな祭りとなった。早川地区では子ども会が中心となって山車を引く習慣があり、「おーらかどーじゃい」と早川地区独特の掛け声が響き渡った。早川駅前では巫女(みこ)による奉納の舞も披露された。

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