日本出版販売(東京都千代田区)は2018年春、自遊人(新潟県南魚沼市)と連携してブックホテルを中心とした複合施設「箱根本箱」を開業する。
「本のある暮らし」を提案(写真は「自遊人」がディレクションした「里山十帖」より)
本を通じて新しいライフスタイルを提案する同施設。本の文化を未来につないでいくために「本との出会いの空間」を作りたいとの願いから2015年夏にプロジェクトチームを立ち上げて企画・設計作業を行い、2018年春にオープンすることになった。
本をメインコンセプトとする新しい複合施設で、立地は神奈川県箱根町の強羅温泉エリア。日販が強羅温泉に所有する保養所「あしかり」を全面リノベーションして建設する。運営は4月に日販グループ会社として設立された「ASHIKARI」が担当する。
施設の中心となるホテルは、「本のある暮らし」を提案する宿泊者専用のスペース。「書斎」をイメージした客室にはオリジナルの本棚を設置し、自宅のリビングルームでくつろぐように、読書、執筆、仕事などで、本と共に時間を過ごすことができる。
施設内には、ブックストアをはじめレストランやショップなどにも本を設置。すべての本が購入でき、施設全体で「本のある暮らし」を提案。本の選定などのディレクションは、同社のリノベーショングループによるBOOKディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」が担当。新刊だけでなく古書や洋書まで約2万冊を取りそろえる。
施設全体のプロデュースとディレクションは、新潟県南魚沼市のライフスタイル提案型複合施設「里山十帖」を手掛ける「自遊人」が担当。建物の全面リノベーションの監修、ホテル、ブックストア、レストラン、ショップなどを同社のクリエーティブディレクター岩佐十良さんが行う。