5月の初めよりアオリイカの産卵が始まった小田原・江之浦で、「江之浦ダイビングサービスアクアランド」が海中に設営した木の枝で作られた産卵床に産卵が続いている。
産卵が始まった5月から多くのダイバーが訪れて、ルールを守りながら距離を保って産卵の光景を楽しんでいる。産卵は現在も続いており、浮遊するように泳ぐ仲むつまじいアオリイカの姿に「とても感動的」「元気に生まれればうれしい」などの声がかけられるという。
同社の野瀬勝利さんは「5月の早い時期に産卵したものが、そろそろふ化する。生まれたアオリイカもまた産卵しに江之浦に戻ってきて欲しい」と話す。同社では、20年前より産卵する場所を確保するため、近隣の漁師さんの協力を得て、木の枝を利用した産卵床を海の中に設営している。野瀬さんは、「産卵の数が少ないときもあったが、今年のように多くのアオリイカが産卵のために来てもらえると続けていて良かったと思う」と笑顔を見せる。